デジタルのまま刷るか、アナログの刷り味にするか
DTFで自分のデザインを刷るとき、仕上がりは大きく2通りに分かれます。デジタルのままくっきり出すか、昔の刷り物のようなアナログの味を出すか。HALFTONE はこの両方を1つのツールで作れます。この記事で違いと選び方が分かります。
まず、同じ絵を2つの方式で出すと、こう違います。
デジタルな網点(くっきり・忠実)
画像の明暗を、規則的に並んだ網点ドットの大小に置き換えます。暗い所はドットが大きく、明るい所は小さく。印刷が写真を刷るために使ってきた技法を、そのままデジタルで再現します。
見た目は、くっきり・均一・シャープ。ドットの間隔(線数)と角度が一定で、機械的な精度があります。元のデジタル画像に忠実で、「崩さず、印刷用に整える」仕上がりです。
向いているのは、次のような場合です。
- ロゴ、線画、くっきりした2〜3色のグラフィック
- グラデーションを、DTFで刷っても縞(バンディング)が出ないよう網点化したいとき
- とにかく元絵をクリーンに、忠実に出したいとき
プリセットは「標準」「細部保持」「粗大ドット」。
アナログの刷り味(をデジタルで再現)
単に網点化するのではなく、黒い生地に複数の不透明インクを重ねて刷った「昔の刷り物」を再現します。黒から光を、連続した階調の網点で建てていくのが核です。DTFはデジタル印刷ですが、その上でアナログの刷り味を再現します。
見た目は、褪せた暖色のパレット。彩度が高すぎず、沈んだ色味です。版ズレやかすれといった、昔の刷り物の「味」があり、均一でなく少し不揃い。フラットなベタ面がなく、全体が網点の階調でできています。
向いているのは、次のような場合です。
- 写真、イラスト、絵画的な画像
- 新品なのにヴィンテージ古着のような刷り味にしたいとき
- 印刷方式そのものに由来する質感が欲しいとき
プリセットは「80s Vintage」。
一番の違い
| 軸 | デジタルな網点 | アナログの刷り味 |
|---|---|---|
| 出自 | デジタルに忠実 | アナログの刷り味を再現 |
| 見た目 | くっきり・均一・シャープ | 褪せ・不揃い・味がある |
| 元絵への態度 | 忠実に整える | あえて「刷り物」に崩す |
| 色 | 元画像の色 | 褪せた暖色パレット |
| 向く素材 | ロゴ・線画・くっきり系 | 写真・イラスト・絵画的 |
| 狙う仕上がり | シャープなDTF入稿 | ヴィンテージ古着風の刷り味 |
どっちを選ぶ?
- くっきり忠実に出したい、ロゴや線画 → デジタルな網点(標準)
- 古着っぽい・褪せた味にしたい、写真やイラスト → アナログの刷り味(80s Vintage)
- 迷ったら、まず 80s Vintage を試して、違えば標準へ。
実際に試す
作りたい仕上がりが決まったら、それぞれの入口から始められます。迷ったら、まず両方を開いて見比べてみてください。